私の場合、就職活動が始まってからも、最初のうちは「自分の興味あることに関わる仕事がしたいな」と漠然と思うばかりで、何をやりたいのか自分でもハッキリしていませんでした。そのため、自分に合った会社を探す前に、まず「自分が興味あることってなんだろう？」と自問する必要があったんです。結果、思い至ったのが、当時から大好きだったバイクと、それに乗って走っているうちに好きになった、当時、通っていた大学のあった街でした。このふたつのうちのいずれかに関わる仕事をしようと決意しました。その後、就活を進めていくうちに出会ったのが、その街のある地方の情報を扱う「地方紙」を発刊している会社と、ヤマハ発動機販売でした。そのうちどちらを選ぶかでかなり揺れ動きましたが、最終的に当社を選んだのは、もともと、その街を好きになったきっかけもバイクだったので、まずはそちらを優先しようといった思いからでした。

自分が決めたライディングレッスンの当日は、今でもやっぱりドキドキします。参加いただいた方がどんな反応をされるだろうか、本当に楽しんでいただけるだろうかと心配になることもよくあります。時折、レッスンが終わるころに笑顔で「来てよかったです」といってくださる参加者の方がいらっしゃるのですが、そんなときには本当に嬉しいような、少しほっとしたような気持ちになりますね。また、レッスンにご参加いただいた方に、半年後のユーザーインタビューとしてあらためてお話をうかがうこともあるのですが、打ち解けた雰囲気でレッスンのことを楽しそうに振り返ってくださる方が多く、あらためて「やってよかった！」と思わせていただくこともあります。自分自身がバイクを心から楽しんでいた日々や、バイクに乗り始めたころに困った経験で、多くの方とつながることができるこの仕事を、私自身も楽しむことができています。