事例紹介
大阪ガス・カスタマーリレーションズ株式会社様(大阪府大阪市)
安全運転意識高揚のためのドライブレコーダーが搭載でき
経費削減に有用な耐久性に長けた車両としてビジネススクーター「ギア」を導入
ガスの検針や料金回収、また安心してガスを使っていただくためのガス設備調査の際の移動ツールとして、弊社のビジネススクーター「ギア」を約1,000台ご利用頂いている大阪ガス・カスタマーリレーションズ様にお邪魔しました。
導入背景 - 社員の安全を守るためのドライブレコーダーを二輪車にも搭載したい
大阪ガスグループでは、四輪ドライバーに対しては20年前から、自身の運転を映像で確認し自らの気づきで運転を改善する独自のビデオ診断研修を実施し、ドライブレコーダーも積極的に導入しているそうです。
「当社では社用車の運転者に対し、安心運転講習の合格者のみに発行される独自の認定制度を採用。定期的に更新研修も行い運転技術と意識の向上に努めています。そんなプロフェッショナルとして誇りを持って運転しているドライバーのみなさんに対し、状況に応じて運転指導を行っています。その際、口頭説明だけでなく、本人の実際の走行映像と走行速度を見せながら指導を行うと、素直に耳を傾けてもらいやすいのです」とお話くださるのは計画部総務チーム兼安全推進チーム マネージャーの田上さん。
走行時の動画は、自身の運転を客観的に冷静に知ることができる材料として大いに有用であることから、二輪車にもドライブレコーダーを搭載しようと8年前から導入に向け動き始めたのです。

お話を伺った大阪ガス・カスタマーリレーションズ株式会社 計画部総務チーム兼安全推進チーム マネージャー・田上 淳さん(左)と計画部安全推進チーム 大石 源也さん

社内認定制度や安全講習などにより安全運転技術向上への取り組みが行われています
「ギア」を選んだ理由・その1 - 車速測定の正確さ
とは言え、当時二輪車用のドライブレコーダーはまだまだ一般的ではありませんでした。しかも、GPSを使って車速を計測すると、特に低速時に誤差が生じやすいのです。業務内容的にスピードを落として走行する生活道路を使う機会が多いことから、車速パルスにより低速でも正確に走行スピードを測定できる「ギア」に白羽の矢が立ちました。
また計画部安全推進チームの大石さんによると「ドライブレコーダーは、事故等の衝撃を感知しその前後の状況を記録するのが一般的。私たちが求めたのは、朝、会社を出て夕方、社に戻ってくるまでの長時間連続して記録できるものでした」
そこで分析・計測機器の総合メーカー堀場製作所様と協力しあい二輪車用ドライブレコーダーの開発に着手。紆余曲折を経て、今ではクリアな映像と正確な走行データを約1週間記録できる、業務内容に最適な二輪車専用のドライブレコーダーが完成しました。


朝出かけて夕方戻るまで、1日中の走行状況がドライブレコーダーに記録されています
「ギア」を選んだ理由・その2 - 高い耐久性
車速パルスの活用で正確な車速測定が可能なことに加え、「ギアの耐久性の高さも魅力でした」と田上さんは続けます。「私たちの仕事は受託業務である料金徴収や設備点検なので、利益を生むことではなくコスト削減が求められます。そこで、天候に関わらず毎日使い込んでも安心の耐久性に優れたモデルを求めていました」
以前は4-5年でリース車両を更新していたそうですが、「ギア」に代替えして以来、乗り替えサイクルが7-8年に伸びているのです。

帰社後、走行動画は全て回収され、管理者が一人ずつの走行を解析。特に速度やウインカーを出すタイミング、一旦停止の方法、ブレーキの掛け方などを重点的に確認。「映像は、実際の走行速度よりも速く感じられるので、正確な車速計測が欠かせません」と田上さん
導入成果 - 加害事故が減少し、重大事故はほぼゼロ!
ドライブレコーダー搭載の効果はてきめん。7年前からリース車両を「ギア」に変更し始め、約1,000台のギア全てに二輪車用ドライブレコーダーが搭載されて1年ほどですが、安全速度が習慣化しつつあり、加害事故が減少し重大事故に関してはほぼゼロになったそうです。
「社員全員に安全運転への意識が浸透するには、もう少し時間がかかると思いますが、社員の安全意識への成熟度の変化に合わせて指導方法も変化させていこうと考えています。スピードを出す人は全般的に運転が荒い傾向にありますので、今は車速を最重視。だからこそ正確な車速測定がとても重要なんです」(田上さん)
タフで走行速度の測定が正確な「ギア」は、社員のみなさんを守る安全指導に役立てられているようでした。

管理者が日常の運転状況をチェックし、指摘事項があれば、運転者と一緒に映像を見ながらタイムリーに直接指導します
User Voice安定した走行性能にパーキングスタンドが便利なギア


料金回収業務にギアを使用している阪本耕一さん
「ギアを使用して4年目。ドライブレコーダーをつけて1年ほどになります。料金徴収のため、片道5分から30分の移動にギアを使っていますが、一般的なスクーターよりも走行安定性が高く、路面の段差や横風にも振られにくく安心感がありますね。また座った状態のまま安定してかけられるパーキングスタンドがとても便利。
ドライブレコーダーをつけて運転するようになって、以前よりも安全運転への意識が高まりましたね。今では、推奨されている乗り方が自然と身に付いて、意識することなく運転できています。プライベートで車に乗るときでも、自然とスピード控えめで一時停止の場所では三段階停止しているほどです(笑)」
お客様プロフィール -
大阪ガス・カスタマーリレーションズ株式会社様

大阪ガスのグループ企業として、ガスの検針や料金回収を行う「ガス料金業務」とガスを安全・安心して使って頂くための「ガス設備調査」を中心に行っている大阪ガス・カスタマーリレーションズ様。
事業エリアは、近畿2府4県の広範囲にわたり、55拠点に分かれて約2,300人のスタッフが業務に当たっています。業務時の移動ツールとして、リース会社を通じ弊社のギア約1,000台が使用されています。
ホームページ:http://www.ogcr.co.jp
導入車両 - ギア パーキングスタンド仕様

始動性が良く、パワフルで環境性能にも考慮した4ストロークエンジンを、荷物積載を前提とした高耐久で扱いやすいフレームに搭載、乗り心地と足つき性を両立したシートやチューブレスタイヤなどの優れた実用機能を備えたビジネス用スクーターとして各種宅配業務から一般用途まで、幅広いシーンで利用されているビジネススクーター「ギア」シリーズ。
大阪ガス・カスタマーリレーションズ様の用途に合わせて、分析・計測機器の総合メーカー、堀場製作所様と共同開発した二輪車用ドライブレコーダー。
リアボックスに記録用のSDカードが収められています。
GPSも搭載。
後輪ブレーキレバーを握りながら左足で踏み降ろすだけで、座ったままでもスムーズにスタンド掛けができるパーキングスタンド。荷物積載時など、特に女性に嬉しい装備と好評のようです。
全社挙げて取り組んでいる「三段階停止」に加え、個人的に留意している走行時のポイント「自転車・歩行車の飛び出しに注意する」を良く見える場所に貼付し安全運転への意識を高めています。
ドライブレコーダーを搭載し、車速を守ってきちんと一時停止するなど、安全運転を徹底している旨、周囲にもアピール。